見てみぬフリ/
桜 葉一
また1つ尽きる葉を
見ないフリして通りすぎた
冷めた缶コーヒーを一気のみして
ゴミ箱へと放り投げた
一緒に大切ななにかを捨ててしまった気がして
走りよったが何も無く
溜息をついて仕方なく歩き出す
僕は彼女の浮気現場を
見ないフリして通りすぎた
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