真夜中の体育館/tomtom_poem
かせてもいた脳髄――
もう午前零時をまわったろう
時計のきざむ音すらきこえない
めは閉じ暗闇をさまよっているが
触る気配は直接で
迷走する暖気のように
重くべっとり
いやらしい
夜の選挙戦も内と外が勝ったり負けたり
少数派は埋没するばかり
もう午前二時をまわったろう
ねこのぽんずくんが高い天井を飛んでいく
きじとらもようをひきのばし
安心できぬ金色のめ光らせ
卓球場から壁つきやぶり自動車の寝袋へ
ほたるの点滅ように
脳みそをそそりたたせる
午前五時?
またなにか
べちゃっとしたものを
つるつる引っぱってくれるそれ
また昇る
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