詩を書くこと/Akari Chika
 
ける

子羊のコラージュ
耳に寄せて
おやすみ

時間を閉じ込められる箱なんて
本当はないよね
きっと

中身のないタイムカプセルを見たら
がっかりするよね
いつか

歩いても
立ち止まっても探すのが私だろう
言葉を
その先の希望を

詩を書くことは
玄関を出ること
旅の宿の下(もと)
笑い合う人々は言葉

逢えたらまた笑おうね
また逢えるね
きっと

そうして
此処に
帰ってきたい

閉じ込められなかった
時間を甦らせた
この詩の上に
いつか
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