Lavo/Akari Chika
 

生きて  動いて
誰かを想うことの
不思議

心を巡る蜂蜜は溶けて
花開く蓮へ
身を落とす

夜が震えて  朝になり
網膜に映るは
懐かしき色

潤沢な愛に甘えて
ここまで来れたこと
今更のように
思い出す

未来の人よ
こんなに傷ついた日々を
どうか笑わないでほしい

光の泡よ
どうかもう少しだけ
この痛み洗い流して

虚しくて潰れそうだった

雫の裏側に映る
私の泣き顔を
ちっぽけな緑が
受け止めてくれた

その  ささやかな命を守るため
この世界は
在るのかもしれない
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