Lavo/Akari Chika
 
安らぎの意味も忘れるほど
孤独を噛み締める夜

走り去っていく
あなたの夢が
繰り返し浮かんでは
消えていく

幸せな夢を見られないなら
眠る意味って
ないのかな

朝日が街の
輪郭を縁取る頃
緑の風が
吹き抜ける

光の泡が降りてきて
この痛みゆっくりと
洗い流してくれた

目を開き
背を伸ばす

腫れたまぶたに
冷えた空気が
心地良い

道路の隙間から芽を出す雑草
その  緑の美しいことや
佇まいに  救われる

一人の人間に配られる
幸福の量が決まっているのなら
願う意味って
あるのかな

箱庭のような世界の中で

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