晴れやかに/
Akari Chika
小さな弓矢に込められた
小さな想い
幾たびもひるがえる
風の子たちのはしゃぐ声が響いて
始まったばかりの午後は回り出す
カーテンとカーテンの間から覗く
優しさと期待に満ちたまなざし
見守るひとは
春の女神
窓枠に手を置いて
コンクリートの壁を見つめて
そこから反射してくるものを
読み取ろうとした
どうしてだろう
どうしてだろう
ひどく嬉しい
ひどく悲しい
変わるの?
変わらないの?
バランスのひし
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