私の好きにさせてくれ 2/テシノ
晴らしいものなわけだし、時計としての機能に差し支えてるわけじゃないから、確かに変なもん好きなルドルフとしてみりゃ自分の嗜好を満たしてくれる一品と言える。
そして普段から市井と積極的に関わっていた彼は、イグナーツの堂々とした態度にも感服したのかも知れん。
そんなわけで、二人はお咎めなしどころかルドルフに気に入られ、その後もいくつか「13時を告げる時計」を献上した。
これを現代の愛好家達は「ロート・フランボワイアン」の中でも特に「デルティン(13)」と呼んで、垂涎の的としてるってーわけだ。
ま、全部嘘なんだけどね。
深く考えずにつけたタイトルなんだが、こうなると正解だったかもわからんなと思っている。
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