スリーパー/ホロウ・シカエルボク
 
くり回して、花嫁衣装みたいに綺麗に飾り付け、素敵な音楽に乗せて人前に送り出す…どうせなら定番のマーチで頼むよ
寝床は今日も夏を吐き出しながら
現代建築の欠点を言外に語り続ける、だからってさあ
俺に出来ることがそんなにあるってわけじゃあないんだよね
判ってるから少し黙っててくれないか、そんなこと言われなくったって俺にはすべて判っているんだ
夏なんてだいたいそうとしたもんじゃないかね?
パソコンに取り込んでエンドレスで音楽を聴くことを覚えてから
時間の感覚を計ることが下手になってしまった、まあいいか
ディスプレイにはいつでも時計が表示されているんだしな?
今夜は早くに電気を消した、さ
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