スリーパー/ホロウ・シカエルボク
 





生きている感触が廊下でひしゃげて転がっている
仕方がないから裸足の爪先でそこそこに蹴飛ばして
やたらとブラスがぶうぶう言う古いロックを聴いた
並べてみた言葉はどれもこれも不器量で早々に割り切って適当にケリを付けた、芸術に本当に必要なものは、開き直りとさじ加減、本当にただそれだけ
いつぞやの写真をまじまじと眺めて
本当に綺麗だって心から言おう
それは俺を本当に愚かしいところへ連れてってくれるから―わざわざ伝える感情のくだらなさ、あんたにだって覚えはあるだろ?
唾を吐いたらそれでお仕舞い、そんな自虐は
蒼い時代の残り香の間でやめにすることだ
俺たちは自虐をこねくり
[次のページ]
戻る   Point(1)