フォーン/藤鈴呼
出来れば 完成された 写真が
本当に 綺麗で有ることを 望むけれども
本当は そうじゃ無いんだって
心が 言ってる
今 写真に 残したい
今の 私が 耀いて 生るから
そう思えた気持ちは
決して 腹黒くなんて 無いよ
出来れば 完成された 写真を
手にした時の 笑顔を 想像したいけれども
泣いていたって 構わないじゃないかって
思ってる
今日が 一番 若いんだ
そんな 当たり前のことを しみじみと 思う
瞬間が 全て
今 私は 綺麗だって 思えている 気持ちに
勝るものなんて
きっと な
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