からすがらす/十二支蝶
 
ふくれて背負えよう かためって管にとどめゆ
濡るぬる滴 綺麗一杯割れて跳ね
色で埋まったこの辺に押し付けて手描く

旗を破ってもっと濃く妄想しても
たとえば、そのまも焼けて凍て付く

何度も転がり土をつけて進み化ける
最終冥途の夜は しかも骨で回天した気
雷が降ったり 雨がなったり これが明けのつもり

鼓動を砕く 音光の鱗加減よ
こっちへ来やしないか

何度も転がり見るものが遅れ
浮かびあがる形ない羊水を
なんども転がり土をつけて進み化ける これが明けのつもり

鼓動を砕く 音光の鱗加減よ
こっちへ来やしないか

鼓動を砕く 音光の鱗加減よ
こっちへ来やしないか、と 誘惑を長く


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