切れた契約の無い風景 /番田
太陽の何にもない失業者の
眠りに落ちる 夜の
街に 時間は光る 私の
いつものとても 悪気のない
世界が晴れている 角の向こうで
今日もパチンコ屋は賑やかで 太陽をいつになく出す
スーパーからは バブル景気があふれ出る
打ち上げ花火とは 黄色い カラフルな
何だったのだろう 行列の人が盛り上がっている
奥様が連れ立っている
緑のコンビニが 今日も青い
ガラスを買い 求人情報誌を一冊 ドアを押すと
私は 弁当のビニールにつっこんで まだ真新しい
ドコモの携帯電話が 光っていた
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