夜羽行/
木立 悟
残して
ひとつの皿に溶けあう鳥
未来の草へ 見知らぬ頬へ
語りやまぬ
鳴きやまぬ
星のにおいに含まれた
ひとつの巨大な骨の行方
うたや言葉の層の下
響き響き 響きつづける
たたむともなくたたまれて
手のひらのいちばんやわらかな
息の柱の立つところ
夜にはばたき かがやいている
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