夏の楽譜?/
まどろむ海月
ってはこない
もう…
ねえ
星影の湿ったところから
薄明は抜け出したよ
風に腰掛けていた夜明けは
川上に揺れる微笑を流している
大気の重力から解き放たれて
心を支えつづけた友の
顔さえ見ずに歳月は過ぎ
生死の境のあいまいな関係に
朝は久しくまどろんだまま
そびえ立つ波のすべてを
受けとめている
}
戻る
編
削
Point
(4)