太陽/
ホロウ・シカエルボク
墓参の後の草いきれ、鼻の奥まで吸い込んで、もうじき通路を整えるらしい古い霊園後にした、君の用事で何度も通った古い港はなお古くなり、あのときと違う丈夫な靴で僕は小さなパンを買う
元気ですか、なんて聞くのはおかしなことだと笑うかい、僕は今度親父になるんだ、君の知らない素敵な人が僕の記憶をつないでくれる、小さなベンチに腰を下ろして僕は小さなパンを食べ
見上げれば
空
まるで
太陽みたいな
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