きらる/
草野春心
埃をかぶったブラインド越しに
夕しずむ風景がちらばって
きらる
あちらは
ひかり、
骨のようにしずかな
風のようにとうめいな
夢のようにふくざつな
きらる きらる きらる
こちらは
瓶づめの暗闇
なみだがおちるのは音だけ
きらる
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