区切り/藤鈴呼
 
ってる

自力では 這い上がれなかったから
縁側に 括り付けられて 居るんだ

風と 蝉の 声に 紛れて 
波の 見えぬことも 忘れそうだけれど

目を閉じれば きっと 思い出せる 
鮮やかで 白い 波音

羽を 擦り合わせる 仕草が 
何処か 波を 連想させる

君が 留まって 生るのは 
明らかに 木の幹なのに ねぇ

不思議な 輪唱に 耳を 澄ませば 
眠りこけて しまうみたいに

時が 穏やかに 流れて 笑えるだろう 
そんな気が するよ

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

やっぱり オンナは
言葉にし
[次のページ]
戻る   Point(2)