君は日常に潜んでいる/
真島正人
ける
川を見に行く
川辺に立ち
口笛を吹くと
霧が晴れる
おんぼろ船が見える
※
座礁はしないだろう
陸にも上がらないだろう
飴玉をしゃぶるだろう
コンクリートに
雨は打ちつけるだろう
書き足りないそのすべてに
君は潜んでいる
様々な形態の
だが
決まった色の服を着て
君は見ているだろう
憂いと
抑圧の
入り乱れ
複雑に
無表情な
顔で。
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