君は日常に潜んでいる/真島正人
君は複数存在し
それゆえに
ちらちらと
人は見かける
それはつまり
人にとって
日常性の隙間に
はめ込まれた君を
認識できているという
ことだ
{引用=
花弁!
そして
定めを
知らぬ牡牛
種子に
混じる鉄
慈しみ
深き
路地の
風圧
暗くなる……
※
サイダー
瓶に
かげりが
写っている
映写機は
ここになく
遠い
時代から
光を
ここまで
送るだけでいい
技術などではなく
技術など
消えうせろ
内的心情と
発露で
こんなにも
鮮明に
投射できる
こ
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