ジュリエットには甘いもの 前編/(罧原堤)
いた。私は服を脱ぎ去り、ピンクのブリーフを鼻先にもっていき、その香科に酔いしれると、頭から池の中に入水する。私はその瞬間、この妖気に包まれた池と一体化し、何千何億年も前からこの池を棲家にしていたような感覚に溺れ、池にすむものどもらとの性交が始まる。異性物とのセックスは、私をファンタジーの躍動感で皮膚の表面まで潤し、私のとろけんばかりの容姿において、唯一地味な耳朶さえも、桃色に染まり、蛙との交わりにおいて、私の喜びを危険なまでに顕そうと躍起になるのだ。
私は雌カエルの穴に挿入し、腰を躍らせ、また、雄カエルのイチモツによって、肛門を激しく突かれてはため息をつく。官能的な3Pにより私の粘液という粘液
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