ジュリエットには甘いもの 前編/(罧原堤)
 
上リフレッシュもかねたいのだ。欲張りさ。芸術に関しては私は欲張りなほうさ。それは認めよう、それに恥とも思わない。もう慣れてしまっているのさ。こんな自分に。欲の皮が垂れ下がっているのさ。いやらしい顔つきをしているだろうよ。そんな顔は誰にも見せはしないが。見せたくないのさ、見られたくないのさ。見られるかもしれないと思っただけで足がわなわな震えてとまらないんだよ。だから私は暗闇が好きなのさ。暗いところに自分はいて明るい舞台を見るのさ。そんな私を見抜くことは不可能だ。私だと誰にも見破れないのだ。できぬ相談なのさ。私色に染まらぬものに私の何がわかると言うんだ。私色に染まらぬやつは私以外のものに染まっているの
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