ジュリエットには甘いもの 前編/(罧原堤)
粘液が溢れ、狂ってしまいそうな夕べに、美少年の陰茎を無我夢中でフェラチオしているようなアブノーマルな悦びに私は我を忘れてしまう。
「ああ、挿れてくれ、挿れてくれ、お願いだ、挿れてくれ」
私は逝きたい、逝きたいのだ。もはやそのことのみしか思考できなくなってしまって、湧き出る精液を掬いとり、アナルに塗りこまんとして、太くて、長いペニスが自由に出入りできるように、魔術をかけるのだった。
「どうしてあなたはそんなに挿れらてたいの?」
雌カエルが私にそう問いかける。
「私は、自分でなくなりたいのだ。私は、私は、変になりたいのだ」
「それは私も同じよ。私は今はこんな醜いカエルの姿ですが、本当は
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)