たぬきつね 2/桜 葉一
がいのちょうろうがしに
あたらしいちょうろうがざについたとき
ふたりのちょうろうははなしあい
なかなおりすることをきめました
ふたりはわらいながらあやまって
おたがいにすぱいをおくりこんだことをすなおにあやまりました
ふたつのさとにしょうしゅうめいれいがかかりました
すべてのたぬきときつねがひとつにあつまったところで
あたらしいちょうろうからへんげをとくめいれいがくだりました
するとおどろいたことに
たぬきのさとからきたものはみなきつねに
きつねのさとからきたものはみなたぬきに
もどりました
あたらしいちょうろうはかおをみあわせてわらいました
これはけっさくだ
いつのまにかいれかわっていたなんてな
これじゃあすぱいかつどうもいみがない
そういうと
きつねのちょうろうはへんげをときたぬきに
たぬきのちょうろうはへんげをとききつねに
もどりました
こうしてふたつのさとにへいわがやくそくされたのです
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