部屋/
吉岡ペペロ
みんな孤独に部屋にいた
さびしい目をして
だれかの心の
ひかりは影になって
疑わずに抱きしめていた
疑われずに抱きしめられていた
ふたりともちがう空のした
雨にうたれたり
晴れにうたれたり
曇り日に目をほそめたり
ちがう空のしたで孤独だった
だれかの心の
ひかりは影になっていた
ぼくとはちがうひとに
きみは手を差し延べていた
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