イデア流星群 (想起させるものに、忠実に)/乾 加津也
=サブタイトル(おもてとうらからみる物のかたちや色が異なるせかいで)
わ た し は み る
それはわたしの至高をおしひらく ひとしずくのデッサンだから
さわるリンカクをつたい たどるよろこびからはじめる
ことばがほころぶ たびに つくろわれるもの
な、めらかな舵をおおきくふって
血潮にうかぶコリアンダーの朝にむかう
ひとしく いちをむすび
かたさをにぎって(理解をこまぎりにホドク)
いにしえの草木の股下で まきおこるそよぎ(いいえ、ささやき)
こえの産道でできた みずうみ
淡化に痛覚神経系を漉され うまれためだか
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