思い出を見たいと/
番田
窓の外を指は
選んでいる 私の夜の中で 疲れている
私は ひとり 無くした 暗い天井で
星空の 言葉を
手を繋ぐ人もなく 私の中で
どこに 私は きらめいている 皿の上に
買いに向かう
一個の唐揚げなのかもしれない
私の手の向かう
叩いている その道を 向かうのだろう
その体の
ぼんやりしている 夜を
自分の中ですり切れた
CDケースにぼんやりと 私を ああ
忘れられている 過去を 失われた 何を買いに行く
思い出を 手に入れている
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