doogks and maadly/竜門勇気
 
いく
さみしい気分はこのままで
きままに爪を研いでいる
すれ違う人と友達になる空想をする
僕にどんな嘘をつくんだろう
僕をどう傷つけるんだろう
首を締めずにはいられないよ
でも死なないんだ 嘘の友達だから
嘘の生き物だから 僕の嘘だから
僕の中身は嘘ばっかりだから
首はちぎれて僕は泣いてる
まだ首は笑ってるまた僕は泣いている
気がつくと道端に座り込んでた
ざらざらして苦しい
僕の友達を知りませんか?
僕の友達はいませんか?
僕は叫んでる 崩れ落ちていく絶望に身を任せていく
首たちは困った顔もせずに歩いていく
僕は砂粒だらけのアスファルトの上で泥になる
すれ違う
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