ほしとともだち/うめぜき
 

出て
涙はどんどん溢れて
苦しくて
言葉はぐるぐるぐるぐる
して
顔がしびれて
手と足もしびれて
ぼんやりして
部屋が
丸く、円を描いて、くるから
僕は呼吸しようとした
一生懸命
口を動かして
胸を押さえて
吸って
吐いて
吸って
はいて
すって
すっ








ともだちが
ぼくのともだちが
手を握ってくれたんだ


夏の余熱であたたかいアスファルトに寝転び
風が頬を撫でて
ともだちと僕は
粒の大きな星を見たんだ
音が無く
澄んでいた
宇宙が円を描いて
広がっていくよ

僕は
こっそり
宇宙にお絵書きをする
新しい星座だ
君に見せたくて描いたよ
眼をキラキラさせている君なら
星空がとても似合うよ




















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