ほしとともだち/うめぜき
 

ともだちはきれいな、大きい粒の星が見たい
眼をキラキラとさせて言うのだった


ある日
あの娘が他の男と愛を確かめていることを
僕は知った
がらんどうになった胸の内が
発熱し出して
苦しくなって
君のことを失うのが怖いのか
独りになるのが怖いのか
苦しくなって
ああ、呼吸がうまく出来なくて
地面が丸く円を描いたように
なった

本当は
いつも独りだった
抱きしめてはくれなかった
手をつなぎたかった
でも
だれも
いない
言葉が内側でいっぱいになって
どんどんどんどん溢れようとして
でも誰もいなくて
苦しくて
苦しくて
汗が出て
汗が
[次のページ]
戻る   Point(0)