言語の研究/番田
1.色
白という色が自分であり、黒が、他人を表している言葉なのだとして定義してみる。ベージュ色は比較的に自分を表す言葉なのだと理解できる。黄色も自分を表す言葉になる。しかしながら群青色が他人を表す言葉なのだと理解されることにより、ここで色彩と言葉の関連づけが意味をなしてはいないのだと定義づけられてしまう。ただ、深緑色が他人を表している色なのだということをふまえてみると、これらの定義における新しい可能性が開けてくる。
2.数
2の倍数が自分であって、3の倍数が他人を表している言葉なのだとして定義してみる。例えば、2+2=4となるので、それは自分を表す言葉となっているということが理解できる。しかしながら2+3=5となり、3+4=7になってしまうことで、この定義が矛盾をはらんでいるのが明確になる。ただ、4+5=9になるのだということをふまえてみると、それが新たな定義の可能性をはらんでいるということが確かになる。
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