Diving for.../雨音些末
 
また
あの夢を見た

いつもの
色にあふれた夢

私は
長い髪をなびかせながら
蜂蜜色の 水底を目指す
白く薄い 頼りなげな服で
右手を 前に
遠く差し出しながら

果てしなく澄んだ水は
やわらかな
午後の光をすべて受け入れて
あたたかく 明るい

手の甲や 水底に
黄金の波が 風と細工する
さざ波の足跡が映り
鱗のような紋様を躍らせる 

そこでは
小石も 砂も
滴る蜂蜜の
黄金色

水底について
ふと水面を見上げれば
水銀のようなあぶくが
ふるえながら
天を目指す

波打った髪が
頭の動きにあわせて
動いたとおりの動線をた
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