クマさんのパン屋さんとウサギさん/
ふるる
ろそろいいかな、と思ったクマさんは、かまどの扉を開けてみました。おいしそうな色にパンが焼けていました。
「いいよ。」
「わあ。」
一緒に覗き込んだウサギさんの顔が、かまどの火とおんなじくらい、ぽっとなりました。
「少し冷まそうね。」
クマさんは言って、天板を出して、テーブルに焼きたてあつあつのパンを並べました。
「熱いからさわっちゃだめだよ。」
雨の音はまだ聞こえています。
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