ナミノリいらいら/ベルヤ
 
よせてはかえす
美々と蝉が歌い木陰に飛んだ
ホースいっぱい指で押さえ水を飛ばした
まっつぁおな空は雲飛ばし
僕は、いらっとする
ナミじゃあるまいし

いいかげんにしろってね
かたときも音は消えない

ジッと待つ
なにがそんなにモチベーション保つ
雑音ほど質が悪いこと考えたことあるの
なにもしてない
しらないでいる他者ら

黙ってうしろの黒い椅子に坐ってみてた

よせてはかえす
距離感かんじあって
近づくことはしない
身体がいらいらナミノリしても
夕暮れの空みて笑う
語らないさ
残るのは現実だから

ノイズに浮き出る汗を
この汗だくだくの
よせ
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