認めたくない/
瀬崎 虎彦
幻の列車
行き先はどこか
前へ進んでいるのか
下へ落ちているのか
幻の造花
手のひらを刺す棘もない
皮膚より下に皮膚はなく
皮膚より上に皮膚はない
こうして硬直していく
陽光の中で
僕は今一度自分の背中を確かめる
たしかにそこにある
僕の背中だけが
この苦悩の存在証明だなんて
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