創書日和「離」 重なる思い/逢坂桜
 
とてもとても遠く離れた

それは
距離であり時間であり
近づきも交わりもしない

見えていても決して届かない月のよう

離れ離れのふたりの思い
奇しくも重なるふたりの思い

離れなければ得られなかった
ふたりでひとつの同じ思い
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