青さ、ノートの空の/
番田
何も思いうかべることのない
壁の中で
風をしたためている 気がする
恐らく そうなのだと
風の中でページをめくり
立ち止まり 彩りを
見つめているとき
草の色の 内側に
呼吸を殺して
言葉を 編んでいく
色の意味に立ち
知りつくしている
息を殺し
立ち止まるひとときを感じていたい
声をなくしている
おもりと 消しゴムを手に
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