天啓/航
あ
聞こえた
え
聞こえました?
天啓
夜ポートランドの丘の上
越えて走れスーパーカブ
時速二五マイル
パンパンパンと
マフラー破裂する
流星が
昇りながら脱線して
エルサレムの長崎屋に落ちて
きのこ雲がおまえを照らすだろうカブ
そしたら
練馬のアパートで俺が寝てた
なんだこりゃ
おまえの股になにか
あ 女は
どうしてパンティ履いて寝るのだろう
扇風機にそよぐ陰毛
好きだけどなあ
その黒い草原で
獅子連なってライオン
それは俺だ
脳幹の脇に住んでる神が
それは主である
主よ
この姦淫を赦したもう ならば
パンティ一枚ぐら
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