箱/藤鈴呼
 
クルクルと回る 洗濯機の中で
思考回路も 絶え間なく 廻る

綺麗な衣類を
唯だ 座って 待ちわびる時

何だか サボリーマンに
成り下がった 気もする

埃を 付着させたのは 私なのに
知らん顔して スイッチポンで
終わった様な 記憶

其れで 全てが 済んだ様な 錯覚

或いは 埃たちと
楽しい会話をしているかも知れない
私は 衣類に なったことが ないので
分からないけれど

次に 着る時は
出来る限り 綺麗であるべき

その 偏見が
全ての事象を 歪ませていくのかも 
知れなくて

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