この雨の未明/ホロウ・シカエルボク
 
窓の外に稲光が走る




強い光の中には克明に書き記された言葉がある
読んでしまえば網膜は燃え落ちてしまうだろう
僕を木っ端微塵に
僕を木っ端微塵に
僕を木っ端微塵に
欠片を種のようにばら撒いて
ロック・ビートはきっと花瓶を破壊してしまう
僕は引き裂かれた紙のように眠りを諦めるのだ


かみなりは気まぐれなドラム
僕は
胸を撃ち抜かれた真似をした





いざゆかん
濁流の先は








未明だ







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