愛情の量り/
蒼木りん
もう一度
障子戸にぼた雪のあたるカサカサという音聞いて寝たい
楽器はね
唄うように奏でるんだよ高校二年のヒゲのはえた青年
あのひとの
帰ってきた車の音聞いただけで胸が詰まる愛情の量り
食欲と
性欲と金欲と物欲と欲の名のつくものすべてにケリを入れる
もう寝ます
冷蔵庫にもおかずあります温めなおしてねお疲れさま
スリッパが
すぐにだめになるわたしの足はガサガサで祖父母のみたい
結果から
逆再生した自分をちゃんと見れるならきっと叶うよ君の夢
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