夏の総力特集 ・ 「陰毛を考える」 最終回/salco
 
いよいよ}露呈してしまう未来を思えば暗澹とする。家族と云う共同体の末席を穢す事さえ許されなくなるのは必定だ。
見よ、半人前とされた時代の終焉と共に女達は早速共同体を作るだろう。一人が働きに出れば、一人の女が其子と吾子と
を抱いて家庭を看る。何となれば、乳房は二つ有るのだ。」
 
                             『ヰタ・デヰスアビリタス』より抜粋


19世紀の哲学者  ゲルハルト・ハゲルツマン
「陰毛。これほど馬鹿馬鹿しいエクリチュールがあろうか」


『週刊トレンドセッター』 編集長 柴田腎虚
「テーマが古いね。トーシローはこれだから。時代は牛鼻
[次のページ]
戻る   Point(14)