あめの来る頃/
オリーヴ
煩わしい程に儚すぎて
熱を帯びた
ひと夏の境界を越える
ひと握りの世界と
断片と化した意識の中の
朦朧とする扇風機の陰で
雷雲が産まれた
日の暮れた、少し後
光を束ねて
あめとともに
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