緑の言葉/
番田
何にもない手の
何ですらもない 路地で
ひとり 奏でる
つぶやきの中を 立ちつくす
緑色の 芝生の上に
楽器をなくした
誰かに 届くであろう
声を 私は持っている
何にもない手だった
何にもない 路地裏に
ひとり 奏でている
つぶやきの中に 立ちつくしている
青い 芝生の上で
誰かに楽器をなくした
届くであろう
緑色の声を 私は持っている
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