紙としての灰色に/
番田
私の希望を思う言葉に知る
ひどくつぶやきに思わされながら
思う 私は 思いを
寂しげな憂鬱に浸っている
何もしない
そして 何もしないままである
私は遊ぶことなどなくいつも 音楽のように思えた
眠り続けた
眠りのようにも感じた
喜びのようにも思わされる
ひとつの詩についての
言葉の内側で
私の声を 憂鬱は
旅路と思いのはじまりをつぶやいている
私の知る 奥を
寂しげな声として浸らせながら
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