僕らは、/Oz
頬にキスした
彼女は顔を赤らめ
愛を叫ぶ
野暮ったいから
舌を絡ませ
口を閉じた
彼女は
教室の隅でいつも
ポツンと座っていた
友達がいない訳ではない
多分。
自分の時間を大切にしたい
もしくは、
人と上手く話せないのだろう
僕はクラスで5番目くらいの人気者
彼女とならもしかして…
そう思って声をかけた
別に
人生に不満がある訳じゃない
特別裕福な訳でもない
金が無い訳でもない
頭が良くも悪くもない
見た目が良い訳でもない
いつもおざなりの回答で
何と無くやり過ごしていたら
何だか
上手く事が運んだ
うるさい人間が
まとわりついて
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