デッド・フラワーズ(7の月)/ホロウ・シカエルボク
 
うかと俺は考える、あまりにも不格好すぎて飾り付けにもならない、墓標、墓標か、よく考えてみれば、すでに死んだものが墓の形など気にかけるだろうか?俺は天井を見ながら笑った、そしてそれを墓標と名付けた、気づくとあらゆる音が消えていた、潜んでいたものが姿を消し、生温い幾時間かの夜だけが残った、墓標は塗り替えられた項目のようにゆっくりと輪郭をなくしながら消えてゆき、安っぽい化粧板が何食わぬ顔をしてまた浮き上がる、それを見ながら俺はほんの少し微睡む、夢が忍び込む余地すらないレム、まるで風に舞う花の死骸だ…





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