デッド・フラワーズ(7の月)/ホロウ・シカエルボク
、相まって、曖昧、誰にも断言することなど出来はしないのさ、曖昧な世界を曖昧なままひとかけら凍結させること、記録させること、「今度は上手くやれよ」、と舌なめずりする奴ら、生温い寝床、瞬間が連続して取り返しのつかない旋律をなぞる、狂った虫の乱れ飛ぶ葬列、いくつもの皮のない肉が転がる、喰われるのか、喰われるのかい、食肉、食肉、食肉という存在たち、生肉に食い込む無数のピグミーたちの牙、もう血のない死、死のない死、明け方を転がる曖昧、幻想の終着点はたぶん人生のそれと同じだろう、枕の中の渇いた植物が鳴る、それはリズムだ、俺が消化する夜のリズム、切り落とされて落ちて行く夜のリズム、ジャッ…ジャッ…相まっていく、
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