ごわごわ/藤鈴呼
 
う 思う

むわっと来た 喫煙者の シルシ
きっと 自分では 分からないよね
喫煙ルームから 出た瞬間に
感じたことは 有るけれども
こんなにも 分かりやすいんだよって
ふと思う

途中までは 懐かしくって
指に埋もれた巻物を
思い起こす 日々だった

今 影に隠れた その思い
ビルの隙間から
二度と 出て来ないように 祈る

目の前で シャッターチャンスを狙う カメラに
笑顔の私 映っていきますように

昔 真っ黒だった 肺は
今 灰色だろうか

昔 まっさらだった 心は
腹黒く 染まって いないだろうか

そう考えて ハッとする
キライにな
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