とある画家としての、夜/番田 
 
白色でもない意味を
内容として 見つめている
大気の流れを 抹消する
深夜の時間の 彼方として

塊の内部として
手にしたばかりなのは しおりだった
胸に抱いたのは 人間
紙ぺらとして書いていく

闇の中身として振動しはじめた
折紙の 彩りに
ポロシャツの色彩を 投げこんだ
巨大な石碑を 形にしている

表面上の彼方へと
額縁を 切りとっていく
角先が痛むかもしれないから
サインを 揉み消す



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