人差し指/Oz
 
きだった
好きで好きでしょうがなかった
僕は彼女を力強く抱きたかった
ただ、
この腕はあまりに脆弱で
逆に
導かれてしまった

娘をまた祖父母の家に預け
別れるときに
何があっても
妻のことを守ることを約束した
すると娘は
一人でする気にならないでと
私もいるんだからと

僕は
あの日決心した
何があってもこの繋がりだけは
守ると
僕の腕は脆弱かもしれない
ただコレだけは守らなくてはと
そう、
何があっても

僕は彼女の事が好きなのだ
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